Top Page › 協力隊通信 › 「ワイン醸造用ブドウ栽培担当者の冬の過ごし方」
2021-12-08 (Wed) 14:23

「ワイン醸造用ブドウ栽培担当者の冬の過ごし方」

皆様お久し振りです。 ワイン醸造用ブドウ栽培担当齊藤です。
前回は8月末に投稿しまして、その後の栽培の様子を少し紹介し
今後の冬の間どの様に過ごしていくか等綴っていきたいと存じます。

少し前の話になってしまいますが、10月17日ブドウを約23㎏収穫しました。
昨年は1.2㎏程だったので約20倍収穫出来ました。 
11月に剪定作業も行いましたが剪定の詳細は次回以降に報告したいと存じます。

10月17日は初雪の舞う寒い日だったのですが町民20余名お越しくださいました。
色とりどりの防寒具を可愛く身にまとった子供たちも参加してくれて、寒さの中にも歓声が上がり楽しい雰囲気の中収穫見学会を執り行うことが出来ました。 
寒い中参加者の皆様誠にありがとうございました。

IMG_9929_20211208163813266.jpg

image1 (2)


糖度も夏暑かったおかげか高くなっており、昨年の山幸の20.7を上回る糖度でした。
上川農業試験場にて糖度に加え今年は酸度も測定しました。
結果を見て興味深く感じたのは、清舞の結果です。 口に含んで味見をした際一番甘く感じたのは清見で、次が山幸、清舞の順だったのですが、測定の結果は真逆。清舞の糖度は24度近くあったのです。
 IMG_0088.jpg

どうやらブドウの酸味が高いと甘みを感じにくくなるのではないかと思われます。
ワインを作る際甘さを抑えた大人の味に仕上げるには清舞が良い働きをしてくれそうな予感がします。
品種 糖度 酸度
山幸 21.7 1.18
清舞 23.9 1.68
清見 19.5 1.25

IMG_0280.jpg

収穫後食彩工房もうもうにてブドウをジャムする加工見学会を催し
町民の皆様と一緒に作業しました。 
想定以上の収穫で、加工に時間を要し、2時間を少々オーバーしてしまいました。 
ジャムは加糖したものと、加糖しないものの2種類作りました。
IMG_0482.jpg

全く個人的な見解ですが、無加糖でも十分甘く、ダイレクトに素材の良さを感じられて非常に美味でした。

後日様々な形で試してみましたが、ストレートで飲むが1番。2番目は強炭酸水で割るのもかなり美味しかったですが、これは夏向きかもしれません。

IMG_0621.jpg



そして私の冬の過ごし方ですが、6次産業化も任務にありますので
この町ならではの名物を見出したい、掘り起こしたい,創り上げたいと希望しています。 
勿論ワインに合うものを探すためです。

特に町民の皆様にお願いしたいのは、是非この町のおいしいもの
ご自慢の料理を教えていただきたいです。 
最近は作らないけど先代、先々代から伝わる伝統料理なども同様にお願いしたいです。

自分で試してみたいのは冬の間鹿を狩り、自己消費しながら今後この町のブドウで造るワインとぴったり合う鹿の逸品を創造したいです。

美味しい食事とわが町のワインで一層楽しく冬を過ごす。この町ならではのペアリング探索の今後が楽しみでなりません。
スポンサーサイト



2021-12-26

Comments







非公開コメント